溺れるふたつの体

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「信じられないことに、 あなたの思い通りになりそうです」 連日の激務で少し やつれてきたカズヤが、 車の中で書類をめくりながら そう言った。 「なにが」 「なにが、って。 お台場の花火のことですよ。 早くお願いしてみたのが 功を奏したのか、 依頼があなたからだったからなのか」 「両方だろ」 「俺もそう思うんですが」 カズヤは顎に手を当てながら、 うつむき気味に続ける。 「ひとつ、交換条件が来そうで」 「はん、よくある話だな」 lucieidに移籍する前の 事務所でも、 そういうことはよくあった。 .
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