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「信じられないことに、
あなたの思い通りになりそうです」
連日の激務で少し
やつれてきたカズヤが、
車の中で書類をめくりながら
そう言った。
「なにが」
「なにが、って。
お台場の花火のことですよ。
早くお願いしてみたのが
功を奏したのか、
依頼があなたからだったからなのか」
「両方だろ」
「俺もそう思うんですが」
カズヤは顎に手を当てながら、
うつむき気味に続ける。
「ひとつ、交換条件が来そうで」
「はん、よくある話だな」
lucieidに移籍する前の
事務所でも、
そういうことはよくあった。
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