第1章

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オー子は考えた、 太古の世界に生まれたかったと。 人間が原始人と呼ばれる時代、人はどのようにして恋をしたのだろうか。 まだ、言語も無く、もちろん文字も無い頃に雄と雌はどうやって想いを伝え合ったのか。 目と目だけで、合図しそのまま、本能のままに牡と雌の性を貪ったのか? (私もそんな時代に生まれたかった‥ そうすれば、周囲の目を気にしてお互いの気持ちを探ったり、無理したり、苦しむ事なんて無かったのに‥) 先生と私、お互いに守るべき物は多過ぎた‥
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