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オー子は珍しく研究所を早めに出た。
夜と呼ぶには早い時間のラボの裏庭の栗の木は小さな白い花をびっしりとつけている。
むせ返るような、湿ったような香りはオー子に昨夜の先生を思い起こさせた。
オー子は一人顔を赤らめた。
「‥嫌だ 私ったら‥」
帰宅するとオー子はすぐに浴槽に湯を張り、自身の身体を沈めで先生との事を思った。
身体の殆どが湯に浸かっているのだから、身体が濡れているのは当たり前なのに、その中の一部分だけが明らかに違う濡れ方をしている。
ザバッー
オー子はわざと勢いをつけて、湯から立ち上がった。
水飛沫が飛んだ目の前の鏡にオボ子の光る身体が映っている。
あの夜、「それ以上太っても痩せてもいけないよ」と、先生が囁いたオー子の裸身である。
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