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‥ あぁ
オー子は先生との、あの熱い日々を思い出して声を漏らした。
ベッドの上で先生の、意外に毛深い足に自らの足を絡めて戯れた日々。
あの時、世界は二人の物だった。
二人の「結合」さえあれば、何だって出来たのだ。
世界を代表する科学誌に論文を掲載させる事だって、先生の手にかかれば容易い事だった。
先生と私‥
二人のケミストリーは永遠に続くと信じていた。
二人の望んだ事、野心、夢、その完成は間近だった筈なのに。
そして、もう一つの相性だって完璧だったのだ‥
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