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オー子は、ある芸能評論家が自分を大女優級の演技力と絶賛している事を知った。
女優‥
考えた事も無い言葉だったが、そう言えば思い当たるふしもある。
オー子の、ある種特異な能力、ある年齢以上の男性を魅了してやまない不思議な力について、
「女優だね」と同僚女子達が噂しているのを聞いた事がある。
同僚達は、同性の鋭い嗅覚でオー子自身も気づかないギフテッドを認めて、それ故にその類稀な才能に激しく嫉妬していたのかも知れない。
「女って怖い‥」
オー子は思った。
しかし、本当にオー子に女優としての才能があるならば、それも努力を重ねて得た才能で無ければ、
それはまさに、天賦の才、天才に違いなかった。
オー子の身体の奥底に休息していた、ゾンビ細胞は覚醒して、めまぐるしい動きを始め、そして妖しく身をくねらせながらドドメ色に発光して行くのであった…
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