第1章

6/8

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「「氷の女王」日並葉子に彼氏が出来た」というスキャンダルが学校を席巻するのに数日もかからなかった、しかも相手はスポーツ系部活のエースでもなければ、芸術系の天才でもない、クラスで目立たないスクールカーストは下から数えた方が早い男だ、下駄箱がゴミ箱に変わるのに疑問はなかった 「海原君の下駄箱にゴミが入っていた事に同情はするわ、出来るならゴミだってキチンと分別する能力のある人に我が身を任されたかったと思う」 「ゴミ目線かよ…」 「そんな下らない事よりもう少しゆっくり歩いてくれないかしら?」 根も葉もないスキャンダルなら一笑されて終わっただろう「ボランティア」とか言われもしよう、しかし日並みは毎休み時間や登下校を俺と一緒に行った、しかも俺の制服の袖を掴んで…
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加