第1章

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「なぁ日並…」 「あら?ガマガエルが人間の言葉を話すかと思ったら海原君の声だったのね、で、発言したいのなら許可してあげても良いのだけれど?」 「ごめんな…こんな事しか出来なくて…日並が苦しんでるのに力になれなくて…」 「え?」 日並の表情が変わった 「事情知ってる人が近くに居ると気持ち楽になるもんな…でも俺がもっと出来る奴だったら良かったのに…ってさ」 「そうね、電池が切れた携帯電話より利用価値がない海原君に知られたと言うのは私にとっては「不幸」の二文字以外の何者でもないわね、でも妄想する事と酸素を二酸化炭素に変換するしか出来ない貴方が才色兼備の代名詞である私の事を「あのアマ体重が43グラムしかないんだぜゲヘヘ」とか言っても誰も相手にしてくれないから、その点で私は幸運であると言えるわね」 「俺も経験あるんだよね」 俺は苦笑いをした…忘れてしまえれば楽なのに、何かあると必ず目の前に現れる思い出…
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