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一見優男。
ニット帽から、少し長めの茶色い髪がのぞく。
細面で、繊細な印象を残す柔和な顔つき。
・・・俺とは正反対だ。
だけど、俺は知っている。
こいつが一筋縄じゃいかないことも。
一度決めたことを、覆すことはないことも。
長い付き合いの中で、お互い嫌というほど知り尽くしているからな。
「ま、お前らしいよ」
ハンドルを握りながら、隣で鼻歌を歌う朋哉に呆れつつ、口元が緩むのを抑えられなかった。
たまには、連れがいるのもいいかもしれない。
朋哉なら、いまさら気を使うこともない。
見慣れた都会の、灰色の町並みを通り越し、高速を進んでいく。
目的地に近づくにつれて、景色が変わっていく。
雪がアスファルトを覆い、周りの景色を白色に染めていく。
冬独特の透き通った短い日差しが、雪に反射してまぶしい。
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