3人が本棚に入れています
本棚に追加
「いいですか? あなたは、雪崩で行方不明になったあと、時間が経ってから捜索隊によって発見されました。
凍傷にかかっていた足は、骨折もしており、残念ですが切断となりました。
今は、性能の良い義足もありますから、のちほど相談しましょう。
命があっただけでも、奇跡なんですから」
淡々と説明する医師の言葉は、頭の中にちっとも入ってこない。
奇跡?
義足?
ふざけるな。
何にもわかってない!
足がなければ、もう登れないじゃないか・・・
そして、誰も朋哉のことを教えてくれない。
一体何がどうなっているんだ?
考えることはたくさんあった。
だけど、どれもこれも結論が出ないまま、堂々巡りだ。
最初のコメントを投稿しよう!