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コンコンとドアがノックされた。
訪れるのは、看護師か医者しかいない病室。
どうせまた、わけのわからない話をしにきたんだろ?
ドアに背を向けるように、身体をひねった。
「すみません。お話をお伺いしたいのですが」
聞き慣れない、義務的な硬い声だった。
「我々は警察です。医師の許可は15分しか取れなかったので、手短にお願いします」
警察?
「事情聴取ってやつです。ようやく許可が下りたので、こうしてお伺いしました。今具合はどうですか?」
どうですか?
最悪だよ。
話なんてしたくない。
それでも、警察が来たなら、詳しい状況を知ることができるかもしれない。
一度も会えていない朋哉。
もしかしたら。
嫌な予感を振り切るように、寝たままの体制で尋ねた。
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