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その後。
何度かデートもした。
デートして、キスして。
そこまでは普通。
でも、どっちかの家に行くことを提案すると、
途端に拒否られる。
なんで?
もしかして潤は
嫌々俺と付き合ってるんじゃないか、
とか嫌な考えが首をもたげてくる。
いつまでも嘉納くん、だし。
そう考え出すと止まらなくなって、
ついつい潤に対して
冷たい態度をとりがちになっていた。
「嘉納くん。あのね?
明日休みだし、晩ごはん、食べに行こう?」
後ろから服を掴まれ振り向くと、
誰もいなかった……というか、
さらに見下ろすと潤が泣きそうな顔で
見上げてた。
……潤は身長が一五〇もない。
その反対に俺は無駄にでかくて、一九〇。
必然的にいつも見下ろす形になる。
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