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同じように見える試験管に、汗が混じっているなんて。
一歩下がると
いつの間にか背後に立っていた先生に軽く当たった。
「気持ち悪いですか。そんなものを喜ぶ大人は」
表情が見えない分、声がとろりと耳に這いよる。
「では、そんな処女の楠本さんには実験をしてあげましょう」
「なっ」
「素晴らしい反応ですね。」
棚から白い粉末とシャーレを持ってきた。
椅子に座らされ、目前のシャーレを見つけめる。
先生が後ろから手を伸ばし、匙で粉を少しだけ入れる。
「舐めて」
じっと見ていると、先生の指が粉を掬った。
「害は無いよ」
先生は自分の人差し指を舐めた
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