第1章

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「せんせ、そこ………っつ、ああっ、い、いたいです やめっ、ダメ、っ」 「思った以上に良い声ですね。録音しても良いですか」 ニッコリと微笑んで、涙を指ですくわれた。 グリグリと棒を押し付けられる。痛みしかない。 乳鉢の塩をまた揉みこまれた。 「もうやめて下さい………」 「痛いと言われても止めない練習なんですがね。」 手のひらのツボを深く探られた。 「いったーい……っもう本当にお願いします」 「はい、では塩を流して終わりましょう」 霧吹きで水が掛けられる。 ホッとした時に、甲に先生が舌を這わせた。 「ひっ」 「ああ恥ずかしいんですね。気が廻らなくてすみません。」 アイマスクを着けられた。 小指が 飲み込まれる。 絡みつく舌が熱くて、先生に似合わない。 スツールごと引き寄せられ、 手首を掴まれたまま手のひらを舌で塗りつぶされる。 ぞわぞわとした予感が背中を昇り、これはいけないことだと告げる。 空いている方の手で先生の体を弾こうとしたら、逃さないと言うように背中に腕を回された。 指も手もベタベタで。
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