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ワタシはそろそろと桃の種の中から顔を出しますた。
「え?大輔くんですか?」
「チビすけ…なんで…本物のチビに?」
ええと…ワタシ、よちよちの赤ちゃんになってしまいますたとさ。
銀星さんと護さんは、生まれてきたワタシを〔三笠守 M 大輔.ミカサノカミ 桃太郎 ダイスケ〕と名前を付けてくれたのでした…因みにMは、セカンドネームでしたかね?
お二人はワタシを大事に大事に育ててくれて、赤ちゃんだったワタシは…
ページを一枚捲る頃には
立派な…「可愛い(ハート目)」
立派な…「相変わらずチビだな…ナデナデ」
立派な青年に…
「ふっ…大輔くんはまだまだお子ちゃまですよ。」
「…だな。チビすけはチビすけだ。」
…立派な!
「「可愛い」」
…ゥクッ…立派よりも、ちょっとだけひ弱そうな少年に育ったのですたとさ。
「ま、料理上手だし大工仕事も庭仕事もできるし、頭もいい…自慢の息子だぞチビすけ。」
へへへ♪ありがとうごじゃりますた!銀星さん。
「大輔くん『ごじゃりますた』ではなく『ございました』が正解ですよ。」
ありゃりゃ
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