第1章

5/41
281人が本棚に入れています
本棚に追加
/685ページ
ワタシはそろそろと桃の種の中から顔を出しますた。 「え?大輔くんですか?」 「チビすけ…なんで…本物のチビに?」 ええと…ワタシ、よちよちの赤ちゃんになってしまいますたとさ。 銀星さんと護さんは、生まれてきたワタシを〔三笠守 M 大輔.ミカサノカミ 桃太郎 ダイスケ〕と名前を付けてくれたのでした…因みにMは、セカンドネームでしたかね? お二人はワタシを大事に大事に育ててくれて、赤ちゃんだったワタシは… ページを一枚捲る頃には 立派な…「可愛い(ハート目)」 立派な…「相変わらずチビだな…ナデナデ」 立派な青年に… 「ふっ…大輔くんはまだまだお子ちゃまですよ。」 「…だな。チビすけはチビすけだ。」 …立派な! 「「可愛い」」 …ゥクッ…立派よりも、ちょっとだけひ弱そうな少年に育ったのですたとさ。 「ま、料理上手だし大工仕事も庭仕事もできるし、頭もいい…自慢の息子だぞチビすけ。」 へへへ♪ありがとうごじゃりますた!銀星さん。 「大輔くん『ごじゃりますた』ではなく『ございました』が正解ですよ。」 ありゃりゃ
/685ページ

最初のコメントを投稿しよう!