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「ジャックちゃんこそ此処に居た方が…できれば、その子を見てて…」
「曲がりなりにも、一宿一飯の恩義を受けた。俺が逃げ出すとでも思ってんのか?」
ええと…ジャックちゃん、怖がりで引きこもりロードに入ったんでしたよね?
「できれば、怖くて身動きできなくなるジャックちゃんよりも、逃げ出すタイプのイチズくんに来てもらいたいのですが…。」
「「その言い方、何か酷くね!?」」
ええと…そ、でしたかね?
「ワタシに何かあったら、影辺さんに連絡してもらおうかと思いますが…影辺さんに連絡してもらうにあたり、その子が一緒だとイチズくんの携帯は使えないのだと思うのですが…。」
「え?」と言って腰にしがみつく子を、イチズくんは恐々見ますた。
「お前、今まで気が付かなかった?」
もし村でお年寄りが居なくなったら、皆さん心配して探しますよね?
遠くまで徘徊しているかもって、町の人にも連絡して探しますよね?
小学校も中学校も家の道路挟んだ反対側ですし…。
子供が行方不明だから探して欲しいって、真っ先にお婆様に連絡がくると思うのでしたが…。
「あ…。」
家の周りは至って普通に静かでしたとさ。
…つまり…
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