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人化しているジャックちゃんも、ちょっとだけゲートを入る時にバチッとは言いますたが…普通に公園内に入れますし。
「あ!そっちに行ったらダメ!でしたとさ。
負の道に惹かれたら、また元の場所に戻っちゃう!」
ワタシは咄嗟(とっさ)に男の子の肩を掴みました。
男の子の肩が大きく跳ね、怯えきった表情でワタシを見上げました。
「…彼処に戻るのは、もう嫌。」
「ひとりぼっちで寂しかったのでしたかね?
でも、イチズくんにくっついては余計に帰れなくなりますし…余計に寂しくなっちゃいますよ。
イチズくんだけじゃなくて、他の誰にでも同じですし…ちゃんと家に帰してあげますから、大人しく此処で待っててくれますかね?」
「ひとりはヤダ!痛いのもヤダ!」
「ひとりはダメでしたかね…
大人しくお利口さんにしているなら、痛い事はないと思いますがね。」
ワタシが悪戯をすると、よく屋根裏部屋に閉じ込められたものでした。
屋根裏部屋に入れられると、屋根の上に出られる窓があったり…昔の道具なんかが出てきて、それはそれで楽しかったのでしたが…。
男の子はまだ少し怯えた目でワタシを見ています。
「…お姉ちゃん…」
「お兄ちゃんでしたが…」
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