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「此処で行き止まりだけど。此処、あまりいい噂は聞かないから…早々に立ち去った方が身のためだぜ。」
公園からは数百メートルしか離れていないようです。
正面には大きな木と石碑が、その隣りは鬱蒼とした緑。
緑のすぐ西側の横は、小さな小屋のような同じ形のピンク色の家。
小さな庭には、どの家にも洗濯物が掛かっていて…生活臭が満載です。
「あっちは、この住宅街が出来た時からある古い貸家。
最近塗り替えしたって青田から聞いたけど…ピンク…趣味いーわ。」
ええと…お菓子屋さん?
「貸家つーのは!所有者がいて、そっから借りてる家って事ぉ!」
苛ついたような口調のジャックちゃんの気にするのは、大木の反対側。
公園側にも家が3軒ほど並んでいます。
貸家と呼ばれる家よりはふたまわりほど大きくて貸家の道路を挟んだ二階建ての家よりは小さいのでしたが…
「何だか違和感有り過ぎですね。
まるで…氷か石膏で出来た大きなお墓みたいです。」
見た目は普通の家なのでしたが…。
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