夏休みの宿題は遊ぶ前にするものでしたとさ!

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「ふ、ふん。この天の邪鬼の惹紅様が蔦漆なんぞにビビるとでも…」 「でもジャックちゃん軽装ですし…ワタシと同じ架け橋の子ですので、今は人間ですし。 漆は酷くかぶれますよ。 ワタシけっこう重装備でしたが、引きずられてお尻が痛いのでしたかね。 流石に暑いので、手袋はズボンのポケットですし…。」 「何をの、呑気に!まったく!お前って奴は!!」 ええと。ジャックちゃん、足首が赤くなり始めてますし? ワタシ手の方は無防備でしたが、抵抗をしなければ蔦が上の方に絡まってくる事はないようなので…ズルズルと…ズルズルと…。 「ええと…困り過ぎました。 どこまで引きずられるのでしたかね?」 ズボンに穴が空いて、擦り傷が出来ちゃいそうですし。 「お前!どうしてそう呑気なのっ!?」 これでもワタシ困り過ぎているのでしたが…。 このままだと、あの鬱蒼とした生け垣の家の中へ入ってしまいそうです。 その時でし! 「・・・・・・」 彼は音もなく、無言で其処に立ち現れました!
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