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ワタシの脚を跨ぐように仁王立ちして、大きく振りかぶっているのは…両刃の大きなナイフ←×正解刀。
隣りでジャックちゃんがヒッ!とか言ってますが。
なにしろ後ろ向きなもので…
「…腹減った…」
彼はポツリと言って、ボツリと足首に絡まる蔦を切ったのでした。
「スミマセン。思いの外手間取っていて…お弁当遅くなってますし。」
後ろ向きのままワタシの足首を凝視している彼を、ジャックちゃんが一番近い位置で見上げて逃げようとしていますが…。
暴れ過ぎて、蔦漆がグルグル巻きになってますし。
「いけない!ジャックちゃんがかぶれ過ぎてしまいます!
早く薬塗らなきゃ!」
薬と聞いて、彼の肩がピクリと跳ねました。
「お願いしますし。
……銀星さん……。」
「チッ!」と舌打ちが聞こえますた。
銀星さんはまた大きなナイフを振りかぶって←×正解刀…蔦漆を切ろうとし…
「ギィヤァアア!!!
鬼!鬼!?おにぃいーっ!」
もう、ジャックちゃんったら、騒ぎ過ぎですし!早朝なのでご近隣の方々に大迷惑ですし!
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