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「確かに銀星さんは、3.Fクラスではおにいさん的存在ですが…
ジャックちゃん、狼狽え過ぎです。
そんなに転がると蔦が切れずに、ジャックちゃんが切れちゃいますよ。」
ピタッとジャックちゃんの動きが止まりました。
あーあ。ジャックちゃんったらアチコチ真っ赤っかのブツブツ出来てますよ。
薬、ちゃんと持って来ているので待ってて…くだ…さい…ねっと。
完全装備なので、取り出すのに少々時間が掛かってしまったのでしたが…その間、何故だか銀星さんも後ろ向きのまま固まってました。
服の裾が乱れてしまいましたが、薬瓶を取り出して蓋を…蓋を…。
…あ!そうだ。
「銀星さん、銀星さん。
足首に巻いたガムテープ、外してもらえますか?
粘着力が良過ぎて、ワタシもかぶれちゃいそうなのでしたとさ。
薬塗っとかないと…。」
「クスリ…?クスリってあれか?」
固まったまんま、ギギギ…と言う感じで銀星さんが振り向いてくれたのでしたが。
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