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とりあえずっと。
けっこうな具合に固い瓶の蓋をキュッと開けてっと…
「グエッ!」
「ギエ~ッ!!!
く、臭い!
か、痒い!
イタタ…!
くさぁああいっ!」
ジャックちゃん…重症者は黙れし!
ジャックちゃんはブツブツの真っ赤っかで、コレひと瓶で足りるでしょうかね?
「クッ…蔦が?」
蔦がシュルシュルと自分の場所に帰っていくみたいです。
…カチャッ…
「こんなにかぶれ過ぎて…。先ずキレイな水で洗い流さないと……え?」
「な、何で雨!?
しかも、お前ぇの言葉に反応するように雨!!??」
3人、蔦漆を放ってポカンと口を空けて天を仰ぎ見ました。
「狐の嫁入りか…」
ええと?狐が嫁入り???
空は綺麗に晴れていて、上がってきた太陽の光が夏の熱を弾けさせて攻撃して来る感じにはジリジリしてますが……雨降ってます。
雲は遠くにモクモク白いですが……雨です。
そして感じるこの雨は……
「浄化の雨か…。」
銀星さん、銀星さん。狐の嫁入り?浄化の雨?でしたかね??
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