第1章

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銀星さんに貰った旗ですたが…けっこう重いので引き摺って歩いてます。 鬼ヶ島に向かうべく、村を出たところで…あちらの桜の木の人を見つけますた。 zzz… 良いお顔で眠っているので、ワタシはそっとその場から離れようとしたのでしたが…。 ええと…ワタシの脚をその人が掴んで離さないのでしたが…? 「ムニャ…ムニャ…わん!」 ええと…? 「何をしているにゃ、桃タロにゃん! 会計にゃんの頭をよく見るにゃ!」 ええと…頭? 「なんだか、茶色のふわふわが垂れ下がってますたが…。」 「紛れもなく、それは犬耳にゃ!」 ええと…?桜の枝からシュタっと3回転して下りてきたのは… 「猫又 多摩にゃん」 「ええと…タマさんですたか…タマさん、タマさん、クリーム味の吉備団子ありますがいかがですか?」 「ありがとにゃ…って!コレじゃお供が犬猿雉じゃなくて、猫猿雉になってしまうにゃん!」 「別に~お供とかじゃなくて…吉備団子の味見ですし…」 「味見にゃん?ならいただくにゃ。ついでにナレーションも代わってあげるにゃ。」 「ありがとうございますタマさん。」 桃タロ大輔にゃんの笑顔はとろけそうなくらい可愛いかったにゃ。
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