気づいたら異世界へ

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「なら強くなれ、落ち込んでる暇が有れば負けた原因を分析しろ」 本当、こいつは脳筋なのか? 落ち込んでたら慰めるとか・・・あぁ、昔からそんな気遣いができる奴じゃ、なかったっけな・・・ 「まぁなんだ、泣きたいなら薄いこの胸を貸してやるぞ?」 「別に、いい・・・」 倫理観念もおかしいんだよな、こいつは・・・ 「それは残念だ・・・」 残念そうな顔をしないでくれ、マジで襲いたくなる! 俺はカヅキに背を向け、部屋を出て行こうとした 「何処へ行く?消灯過ぎてるぞ?」 「稽古。部屋の中じゃできねぇし」 習慣みたいなもんで、しなきゃ気持ち悪い 「あぁ稽古か、ならコッチでやれ。外には出れんしな」 寝室とは反対側の部屋に連れて行かれる でかい金庫が鎮座している脇を通り、人一人がくぐり抜けられるドアを通った 「ココを使うと良い、俺の作業部屋だ」 通常の部屋以上の広さに、俺は驚く 「スゲー・・・」 「空間系の魔法を使ってあるんだ」 自慢する様に言うカヅキの頭を撫でる 「サンキュな」 「もっと感謝しても構わないぞ?」 ドヤ顔で言わなきゃなぁ・・・ とりあえず出て行ってもらい、舞の稽古をする 3時間くらいして、ひと段落をつけた 「おつかれ」 カヅキはソファーに座り、本を読んでいた 「あれ、今何時だ?」 「深夜1時」 なんでこいつ、起きてんの? 「寝ないとダメじゃん、何やってんの?」 「気になる事が有ったからな、調べ物を」 さいでっか また汗をかいたので、風呂場に行こうとする 「我が主、一緒に入ろうぞ」 俺から降りて、人型になったレヴィが俺に抱きついてきた 「なんなら、俺と一緒に入るか?」 いや、お前と入ると理性が持たないかも知れん とは言えず 「いや、一人で入るから・・・」 そそくさと、風呂場に直行した
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