ノスタルジックハーレム

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 蒼空はやさしいけれど、執拗な抜き挿しをしてきた。彼自身の形を覚えさせるようにじっくりと、また奥まで突き挿れて円を描くようにねっとりと、ぼくの内部を蹂躙(じゅうりん)した。  緩急をつけながら、たっぷりぼくの隘路(あいろ)を味わった蒼空は、息を荒げながら言った。 「もうダメだっ。紘夢、イクよっ。愛してるよ、紘夢っ。あぁっ……」  その瞬間、ぼくの深奥で蒼空の分身が弾けた。それはドクンドクンといつまでも脈打ち、ぼくのを肉筒をいっぱいに満たした。放出し終えると、蒼空は名残惜しそうに自身を引き抜いた。それを脇で見ていたのか、大聖が、 「紘夢、ふたり分の精液が流れ落ちてるぞ。エッロい眺めだな。だが、俺のザーメンで全部洗い流してやるからな」  そう言って、三人目となる挿入を開始した。ぼくの後孔はすでに充分ほぐれていたはずなのに、大聖の男根は誰よりも大きいらしく、とてつもない存在感を放っていた。長い肉棒が収まると、ぼくはその充溢感(じゅういつかん)だけで危うく達してしまいそうになった。  大聖が動き始めると、その快感は比較にならないほど倍加した。彼のピストンは壱心以上に力強く、蒼空以上にいやらしかった。今まで三人を受け入れてきた、ぼくの花芯ははち切れる寸前だった。そこに、蒼空と壱心が「きれいにしろ」とそれぞれの項垂(うなだ)れかけた男根をぼくの目の前に突き出し、ぼくは二本一気に咥えさせられるハメになった。二本同時では先端しか口に含むことができず、ぼくは片方ずつ舌を使ってきれいに舐めとっていった。さらに、大聖の突き挿れも激しさを増してきた。  もう限界だった。大聖も終わりが近かったらしく、息を乱しながらこう言った。 「おっ紘夢。そろそろイキそうだっ。たっぷり注ぎこんでやる。お前もイッていいぞ。好きだぁ、紘夢ーーーっ」  大聖は雄叫(おたけ)びを発しながら、ぼくの後孔内におびただしい欲望の塊を噴出した。と同時に、ぼくも大聖に負けないぐらい、白く熱い体液を思いきり吐き出していた。  自分史上最高の快感をともなった射精をしたぼくは、頭の中が真っ白になった。そして、ぼくの意識は消失した……。
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