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「え?」
小川の言葉に、他の女子も顔色を変えた。
「みく?ちょっと、衣里が死んだなんて嘘でしょ?」
黒板の近くにいた、山口翠という女子が頬を強張らせ立ち上がると、
真っ青な顔で小川が怒鳴った。
「う、嘘じゃないよ!!ホントに脈がないんだってば!!どーしよう大変!!……救急車!?みんな、先生呼んできてーッ!!」
その迫力と悲痛な叫びで、その場にいた5人は、弾かれたように教室を飛び出した。
***
「早くっ。先生、早くっ」
やがて駆けつけた担任が、改めて倒れている西島衣里の脈をとり、呼吸を確かめ……
首を振った。
「大変な事になった」
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