第三章 死から来る者

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「あなたは何者ですか?  また俺、 殺されそうになるのですか?」  瞬の問いに、 亜里沙はひたすら首を振った。  泣きそうな亜里沙の表情に、 瞬も変な質問をしたのかと後悔した。 そしてふと、 泣き出しそうに首を振る亜里沙も、 言ってはいけない事を監視されているという疑惑が浮かんだ。 周囲を見ても、 怪しい気配はない。 けれど、 気配など消せる人間が沢山いる。 「すいませんでした」  少なくとも今は、 亜里沙は瞬を殺そうとはしていなかった。  次の日から、 亜里沙と瞬はユカの身辺調査を始めた。 亜里沙も瞬も学校があるので、 時間は限られていたが、 それは高校生のユカも同じだった。
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