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「あなたは何者ですか?
また俺、
殺されそうになるのですか?」
瞬の問いに、
亜里沙はひたすら首を振った。
泣きそうな亜里沙の表情に、
瞬も変な質問をしたのかと後悔した。
そしてふと、
泣き出しそうに首を振る亜里沙も、
言ってはいけない事を監視されているという疑惑が浮かんだ。
周囲を見ても、
怪しい気配はない。
けれど、
気配など消せる人間が沢山いる。
「すいませんでした」
少なくとも今は、
亜里沙は瞬を殺そうとはしていなかった。
次の日から、
亜里沙と瞬はユカの身辺調査を始めた。
亜里沙も瞬も学校があるので、
時間は限られていたが、
それは高校生のユカも同じだった。
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