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「呼吸と、
周囲の気配を合わせるのです。
難しくありません、
貴方はとっさのときには、
完全に使いこなしていました」
女子高生のきゃきゃという笑い声に、
呼吸を合わす。
瞬は、
何となく気配が消えた気がして、
亜里沙に確認を求めてみた。
亜里沙はうなづくと、
指でもう少し下と合図してきた。
「完全まで、もう少し」
亜里沙が歩き始めても、
もう人は気付かなかった。
「全ての人は、
見ているだけではなく気配を察知して感じます。
相手の感覚を消すという方法もありです」
亜里沙は目の前でユカを指差したが、
ユカは全く無視していた。
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