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亜里沙は、
すごい速さで隣の車両に移動していた。
瞬も追いかけて移動すると、
若い男はユカの頭を鷲掴みにしていた。
突然音が反響すると、
電車は先の見える短いトンネルに入った。
その時、
ガラスに写った若い男とユカが、
入れ替わった。
ガラスの中が実写のように鮮明になったかと思うと、
電車の中の二人が半透明になったのだ。
「待て」
亜里沙がガラスに飛び込んだ。
瞬も追いかけてガラスに飛び込もうとした時、
電車はトンネルから抜けていた。
ユカも若い男も、
亜里沙も消えていた。
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