第四章 瞬

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「どっから説明したらいいか分からないけどもな。 あの女は、 俺達にとっては敵なんだ。 何故か瞬君を守ってはいたけど」  水元はどこかの駅前の、 小さなマンションの駐車場に、 車を滑り込ませた。 ドアを開けると瞬に降りてと手で合図する。 マンションも小綺麗だったがエレベータもお洒落で、 一面のガラス張りの壁に、 飾りの花が彫り込まれていた。  水元はマンションの最上階に降りると、 一つのドアを開けた。 入ったマンションの一室には変わったところはなく、 ごく普通の部屋に見えた。  中に入ってゆくと、 広い玄関からリビングへと続いていた。 水元はリビングの丈の低いソファーに寄りかかると、 背中の方にあるドアを指差した。
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