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「どっから説明したらいいか分からないけどもな。
あの女は、
俺達にとっては敵なんだ。
何故か瞬君を守ってはいたけど」
水元はどこかの駅前の、
小さなマンションの駐車場に、
車を滑り込ませた。
ドアを開けると瞬に降りてと手で合図する。
マンションも小綺麗だったがエレベータもお洒落で、
一面のガラス張りの壁に、
飾りの花が彫り込まれていた。
水元はマンションの最上階に降りると、
一つのドアを開けた。
入ったマンションの一室には変わったところはなく、
ごく普通の部屋に見えた。
中に入ってゆくと、
広い玄関からリビングへと続いていた。
水元はリビングの丈の低いソファーに寄りかかると、
背中の方にあるドアを指差した。
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