第一章 インターネットで流れる噂

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 サイトの運営をしているのは、瞬ではない。 お金の条件と、 メールのやりとりだけで繋がっている仕事仲間だった。  サイトの運営者は、 瞬の本名どころか姿、年齢も知らない。 依頼の内容をメールで送信すると、 欲しい情報・聞いて欲しい事柄等の指示があり、 やがて写真が添付されたメールが返ってくるという仕組みだった。  写真の価格は条件により異なるが、 おおよそ一枚千円。 最低三枚の購入で仕事を引き受けていた。  写真が高額になるのは、事件がらみの場合と、 時間の経過の激しいもの。  ちなみに、 三十年以前の条件のものは、 引き受けていなかったので、 《持ち帰りの瞬》は三十歳で 自分の生まれる前の事は知らないのだという説が有力だった。
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