第1章

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私が通っていた薬科大では 第2薬理学研究室という所があり、 第1があるので第2なのですが…… その他にも科学分析学や論文を 検証、分析する為の色々な 研究室があります。 失礼しました。 普通、そうですよね。 大学4年生から研究室には 入れますが主に大学院生が 動物を使って実験をしています。 薬科大=ラットで実験…… じゃあ無いのです。 他の薬科大でも これは珍しくは無いの。 私はたまたま、修士課程の 先輩と知り合い、薬科生活が 終わったら大学院に来たほうが 良い……と誘われて第2研究室を 見に行った時の事です…… 薬の効果をダイレクトに 知るには生き物の臓器で 実験するのが確実である。 普通、ラットだけ実験に 使うのだと思ってませんか? ……臓器となると 犬が多いのです。 犬は薬科大の他にも 農学部なんかでも使われて います。 解剖する学科で 勉強されてる方は 犬の解剖は既に やっているかも 知れませんね。 医学部は死亡した 患者さんの献体が ありますから人体解剖は 可能ですが薬科と農学部は…… 犬が多いかな? 前置きが長くなりましたが 私も最初は薬科大で犬の解剖に 犬の臓器で薬の研究とは…… ビックリしました。 ま、実際にはラットだと 血管が細いので注射など 人間にするより難しいのよ。 勿論、ラットでの 研究も多いですよ。 またまた話が反れましたが…… 動物実験で犬を使う場合は 論文を書く場合は犬種を統一する のですが論文を書く前段階では 研究費用に多大なお金は 掛けられ無いので野良犬を 使います。 あ、拾ってくるんですよ。 保健所で処理する場合でも 国民の税金がかなり掛かる事は ご存知ですか? だから本当は犬を飼った場合は 増えた場合、飼えないなら捨てる べきでは無いのです。 犬を使って動物実験なんて 残酷だ! と仰る方には まさか、犬を捨てる方や 保健所に持って行く人は 居ませんよね? だって文句を 言えますか? 第2薬理学研究室では 野良犬を拾ってきて、 実験に使う日まで飼育します。 え? 解剖以外に犬の臓器を どんな実験に使うのか? ちょっと残酷になりますが 例えば肝臓が必要な場合…… 解剖した犬の肝臓を 試験管に入るように ミキサーして、薬物と混ぜます。
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