最終章・殺してやる!

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  「オレは、オレは人間を殺したんだ!」 「そうだよ。なにをいまさら。嘆く必要なんかないさ。こいつはとんでもない極悪人だった。なにしろ、きみの友人を殺したんだ。それなりの報いを受けるのは当然さ。誰かの生命を奪ったのなら、死ぬことでしか贖罪にならない」 「でも、オレは!」嘔吐感をこらえ、ジュリアとムスクコッコを交互に眺める。同じ人間でありながら、その生命の価値は驚くほど異なる。 「でも? カンナ、またきみは自己弁護をする気かい? きみがこいつを殺したのは事実じゃないか。それともなにか、殺すつもりなんてなかった、とでもいうつもりかい? 妄言だよ。それこそこいつと同じセリフじゃないか」
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