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「たとえ相手が人間でも、きみはいまと同じように復讐の道を選んだはずだよ。きみの家族を殺したのはグランブで、きみの友人を殺したのは人間だった。それだけの話さ。彼女には気の毒だが、本番の予行演習にはなったね」
「そんないい方はやめてください!」オレはお師匠さまをにらみつけた。肉体的にも精神的にも疲弊した状態で、意識も途切れそうになっていたが、ジュリアの死を好都合だというものいいには憤慨した。お師匠さまは憮然としていたが、小さな声ですまないとつぶやいた。
「彼女は、きっとよろこんでいるさ。自分の仇を討ってくれたきみに、礼をいっているだろう」
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