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「聞いたよ。マリアキスにも助けられたってね」
たまらずオレは苦笑した。「相変わらず、情報が早いですね。どういうルートなんですか」
「きみがいつも助けられてばかりなのは、当然といえば当然なんだよ。事実、きみは弱いからね。誰かに守ってもらわないと生きられない」
配慮のない言葉が身に染みる。オレが涙をぬぐっていると、お師匠さまがしゃがみ込んだ。
「だが、当然ではないんだ。それは奇跡なんだよ。助けられずに、消えていった生命もある。きみは強運の持ち主なのかな。天がきみの復讐の援助をしているのかもしれないね」
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