第1章

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リューマとはもうセックスしない、 なんて 家出をした時にそう誓ったけど そう決断した通りに現状はいかなくて 生理中でもシてしまったし 今回も 半ば強制的に浴室に連れて行かれた。 気持ちはイヤ! と拒絶していても 躰はすんなりリューマを受け入れてしまう。 高揚して、 繋がった状態で 「ミユキ愛してる……」 って耳元で囁かれたら 頑なだった私の気持ちは 即座に溶け出して リューマを受け入れてしまっている。 幸せ…… リューマと繋がっている事が…… これ以上望む事は何もない。 「……ミユキ、大丈夫?」 浴室でリューマに抱き抱えられて 揺らされて 意識を戻した。 ……私、気を失ってた……? 「ミユキ、1人で勝手にイカかないで。 イク時は一緒に……。 さっ、風呂出てベッドで続きをしよう」 リューマはニッコリ笑って、 私の躰にソープをつけて手でマッサージを始めた。 「くすぐったい……」 思わずそう言うと リューマはニヤリとする。 「ミユキの躰は感じやすいよな。イッた時の痙攣も全身だし。 ……オレのテクニックも良かったのかな?」 リューマは自画自賛しながら、私の躰全体を泡だらけにしていく。 私は羞恥で顔が熱くなった。 「私の意思を無視してイジリ放題されて、すごく不愉快!」 リューマの思い通りに弄ばれてる感じが 不甲斐なくて ムスっとしてしまう。 実際感じまくっていたんだけど…… その事実も悔しい。 リューマは泡だらけになった私の躰にシャワーを当てていく。 「ミユキは、ほんっとにひねくれてるな。 感じたままキモチイイ……!って喘いでればいいのにさ」 リューマは呆れた様子でそう言った。 「はい、次はオレの番。オレの躰洗って」 バトンタッチされて 仕方なくウォッシュタオルにボディソープをつけて泡立てた。 そしてリューマの背中をゴシゴシと洗い始める。 「ミユキ……。 いつまでも、こうしていような」 背中を向けているリューマは ポツリとそう呟いた。
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