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「そ、そういえば小栗って
日本酒との相性最悪だったよね」
「...うんまあね」
「もしかして、かなり限界だったりしたの?それでここ?」
「うん、まあね」
彼は再び同じ台詞を言った。
両手両足を投げ出し、天井を眺める彼からそっと離れようとした
私の腕を掴まれて、再びひっ!と小さく悲鳴をあげた。
「俺が怖い?」
「そうじゃない...けど」
腰に巻かれたタオル一枚が
彼の体に唯一身につけられているものだ。
そんな彼が近くにいる状態で、
冷静な対応などできるはずがない。
彼が怖いというより、
自分がどうにかなってしまいそうで怖い。
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