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自宅へと戻ると、
既にリーダーと社長の姿はなかったが、床に転がったままの成宮子猫が一匹、
家を出たときと同じ格好のままでいた。
押し入れから、毛布を取り出し彼にかける。
その場の皿を片付けようとした時、背後の気配を感じた。
「手伝うよ」
伸びた手に、驚いて振り向いた。
「成宮さん、起きたんですか?」
「いやずっと起きてた」
「え?飲まされてKOされたのでは?」
「酔いつぶれてるように見えた?
だとしたら僕の演技もなかなかあるようだ。
バビロンの社長がやってきた時点で
何か裏があると思っていたんだ。案の定、面白い話が聞けた」
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