キスフレ2nd kiss Vol.28

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気づくと男たちだけで話は盛り上がっていた。 とはいってもリーダーのマシンガントークが炸裂し、 杉田君が無駄に激しい相槌を打っていただけかもしれない。 成宮さんは何故か、黒縁のメガネをかけ、 社長から離れたところを陣取っていた。 それが間違いだったのか、 リーダーが注ぐ日本酒のせいで徐々に無言になっていった。 このまま私は、この場から退散してもいい気がしたが、 余計なコバンザメ3人を外へと追い出さなくてはならない。 そんななか、お酒を飲まされ続けた成宮さんが、 部屋の角で猫のように丸くなってしまった。 寝息が聞こえる。 青ざめているのは、私以上に代表だろう。 彼の目配せを見て、私は即行でスプリングコートに手を伸ばした。 「はいはいー! そろそろ杉田君は帰らないとだめですよー」 「えーたのしいーー。 社長ともっと喋りたいよ~」
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