キスフレ2nd kiss Vol.28

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私の斜め右の席へと彼は腰をおろし、長い足を邪魔そうにくむ。 顔をずいっと近づけると、左側の口角をひきあげて笑った。 その笑顔に寒気を感じて、立ち上がると、 彼がしゃべり始めた。 「しかし、つくづく君とは縁があるね。 まさかこのホテルで再会するとは思わなかったよ。 既に、ここを出て、 僕も小栗君もGE社のマンションへと移動したって言うのに」 彼の言葉に、驚き視線を合わせた。 それを待っていたかのごとく、満足げに彼は微笑む。 「小栗君に逢いに来たんだろ?」 「別に、観光で、きただけだから。 ここのホテルだって、懐かしいなと思って、 入ってみただけで、 別に小栗に逢いに来たわけじゃないから」
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