キスフレ2nd kiss Vol.28

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「式が終わった後の初夜ってやつはですね。 奥さんとの時間を楽しむものなんですよ。 男だけで集まって喋ってる時間は終わり! さっさと帰る!」 私は彼を無理やりタクシーに 押し込もうとしたがうまくいかない。 小栗が彼の肩をつかみ、 タクシーに押し込むことを手伝ってくれた。 「俺が送っていくから」 小栗に押し込まれた杉田君が車内で騒いでいたが、車は発進した。 部屋までの階段を昇り、家のドアの前。 玄関先に、男の嗚咽が流れてきた。リーダーが、すすり泣いている。 その声は哀しくて、 耳にする者にまで悲しみを連れてくる。 私は静かに階段を降り、砂利道を渡った。
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