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「そうよ。小栗に逢いに来たの。
別れたけれど、話をしたいことがあって、リヨンに来た。
居場所を知ってるなら、教えてほしい」
「話がしたい?だからここまで来た?
凄いね。舞の行動力には驚かされるよ。いいよ。
彼の家まで連れて行ってあげても。
ただし条件がある」
指を一本立て彼はいう。
「その場に僕も立ち会わせてほしい。
GE社で、僕と小栗はパートナーを組んでいるんだ。
日々、決断をせまられる場所で、僕らは戦ってる。
二人の関係に口を挟みたくはないが、
プライベートのごたごたで、
彼の仕事に支障が出るようなことだったら困るんだよ。
元彼と復縁を迫るにせよ、どんな話をするにせよ、
僕にも知る権利はあるはずだろう?」
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