キスフレ2nd kiss Vol.28

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軽い足取りの彼についていき、 玄関脇のGE社の青いマークのついたキーセンサーに 先ほどのカードキーを近づけると、 電子ロックが解除される機械音が響いた。 「あの、ここって 阿部さんの部屋じゃないんですか?」 「小栗君の部屋に行きたいんだろう? だったら入って」 「どういうことです?」 「入ればわかるよ」 怪訝な顔をする私より先に、彼はドアを開けて身体を挟んだ。 どの扉が閉まる前に私はドアの間に体を滑り込ませる。 扉がぱたりと静かに締まると、 再び電子音が鳴り、また静かになった。 床は扉の外と同じく大理石の廊下が続いている。
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