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部屋に上がるエレベーターに乗り込んだ
小栗の顔は真っ赤だし、
目はとろんと今にも眠りそうな勢いである。
なんだか、
このままおしゃべりする前に、
眠ってしまうんじゃないかと思った。
「とりあえずシャワー浴びてくる」
彼の自由奔放さに、
我々は、
会話をするというためにここに入ったのですよね?
と再度確認すべきか迷った。
サクサクと進む彼の行動には、先ほど放った誓いの言葉がある。
それも、シャワーを浴びてきれいさっぱり忘れていそうな気もする。
冷たいシルクのベッドの上に頬を預ける。
「何してんだろ、私」
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