キスフレ2nd kiss Vol.28

9/40
前へ
/40ページ
次へ
冷蔵庫の中から缶ビールを掴み、私は一思いに飲み干した。 素面で元彼とラブホでお喋りできるわけがない。 私も散々飲んでおけばよかったと思った。 別れた相手と、一体何を話すべきなのだろう? シャワーを浴びてきた小栗は、 腰にタオルを巻いたままの状態で、私に近づいてきた。 その格好に驚きひいっと声を上げたが、 そんな私にお構いなしで、ベッドに倒れこんだ。 苦しそうな声を洩らす。 「やべえ、死ぬほど酔ったらしい」 辛そうな声を上げる彼に少し同情する。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

638人が本棚に入れています
本棚に追加