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「...分かった。
佐藤、話、此処でしてもらえる?」
「..空港で、私たちが別れたとき、
小栗は、私に何かを隠してなかった?」
「それは話しただろ?」
「東野さんのことじゃない。
もっと、大切なこと小栗は私に言ってないでしょ?
別れた理由を、きちんと教えてほしいの」
「それを知ったとしても、俺たちは、元には戻れないよ」
「わかってる」
本当はわかってなんかいない。
元に戻れるなら、戻りたい。
なんて甘い考え持ってここにやってきていた。
それでも、知らないまま時間だけが過ぎていくのは嫌だった。
「たぶん、この前、日本へ帰国したとき、
佐藤にキスしようといったせいで、
きっと混乱させてしまったんだと思う。
キスフレになろうなんてそんなことを言ったから、
そのせいでここに来たんじゃない?」
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