キスフレ2nd kiss Vol.29

8/40
前へ
/40ページ
次へ
「正直に言うと、佐藤じゃなくても良かったんだ。 抑制された感情をどこかにぶつけられればいい。 欲求のはけ口になってくれる、都合のいい相手が、欲しかっただけなんだ」 「....最低...だね」 「俺もそう思うよ」 恥ずかしい。 少しでも彼が自分を好きでいるのかと勘違いしたことに。 聞かなければよかった。 踵を返しドアへと向かうと、 背中を小栗が呼び止めた「聞かないの?別れた理由」 その言葉に答えずに、電子ロックの重い扉を開ける。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

683人が本棚に入れています
本棚に追加