ANOTHER

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「昨日の夜、貴方はどこで何をしていましたか?」 「えっと、飲み会に行っていたようです。俺は覚えていないのですが、同僚からメールが来ていました」 ドラマでしか見たことない取調室で聴取されているのは、まさかの俺だ。 先程の刑事の一人が俺の真正面にあるパイプ椅子に座り、もう一人の刑事は扉の横に設置された机のパソコンで文字を打っている。 目の前の目付きの悪い刑事は俺の言葉を聞いた途端、眉間に皺を寄せる。 「どうして覚えていないのですか?」 「どうしてと言われましても、仕事の疲れのせいか、最近忘れることが多くて……」 こんなに曖昧な言葉は逆に疑われてしまうのだろうか。 しかし、刑事は手で顎を触りながら頷き、俺の言葉を鵜呑みにしているように見える。 そして、パソコンを打っていた色白の刑事に顎で何やら指図をした。 その刑事はパソコンを打つ手を止め、俺の前にパソコンを持ってくる。 「こちらの映像をご覧下さい」
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