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翌朝ブラインドの隙間から外を見ると、大粒の雨が街に降り注いでいた。朝が来ても、夜の余韻を残しているかのように薄暗い。
朝食は、嵐君にもらったお粥で済ませた。
朝はあまり食欲がなかったが、昼にくらいから少しずつ元に戻っていき、夜は普段通りの食事を自分で調理して食べた。
青司さんは、夜になっても帰っては来なかった。
僕は早く、彼に会いたかった。
会って、きちんと伝えたかった。
僕にとって彼がどんな存在か。
どんなに、大切に想っているか。
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