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やれやれ、と嵐君は僕の手首を見て苦笑した。 「……青司君は、こういうことはしないと思ってたんだけどな」 先程まで拘束されていた手首には、うっすらと赤い痕が残っている。外してくれたのは、嵐君だった。 「痛くない?」 「うん……、大丈夫」 合コンに参加したのが、金曜の夜。 帰宅してから土曜の夜に至るまで、断続的に彼に抱かれ続けた。 彼の追及と責め苦に口を閉ざし続け、今に至る。 「今回のこれは、どうかと思うけど。暴走しちゃうくらい、青司君、いのりさんのことが心配だったんだと思うよ」 「心配……?」 「うん。最近様子がおかしい、って。俺にだったら話すかもしれないから、うちに来い、ってこの前命令されたくらいだし」 合コンの前日うちに来てくれていたのは、そういうことだったのか。
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