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壱
千宮の帰国パーティ。
近々の話だったにも関わらず、
噂の人物と接触しようと400人以上が集まった。
千宮は明らかに戸惑いつつも
仕方ないという様子で付き合う。
23時過ぎ、
ようやく拘束を解かれた千宮は柳達を連れ
二次会に出かける。
場が落ち着き、意を決した中川は胸に溜めた罪悪感を
吐き出すように深く頭を下げ、謝罪をする。
「・・・先輩、俺は貴子を・・・」
千宮はそんな中川を制し、笑う。
「謝る必要はないよ。」
恐縮する中川に千宮は優しく微笑み
ビールをついだ。
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